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キャプテン・マーベルとは?

「キャプテン・マーベル」は、3月15日に日本で公開されたMCUシリーズの最新作です。

舞台となるのは1995年の地球。MCUシリーズでは、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」から50年以上後の出来事になります。

4月末公開の「アベンジャーズ/エンドゲーム」にも登場するヒーロー、キャプテン・マーベル。「キャプテン・マーベル」では、彼女がヒーローとなった経緯や、ニック・フューリーの若かりし頃の活躍が描かれます。

ストーリー

クリー人の精鋭部隊「スターフォース」のメンバーとしてスクラル人と戦う女性・ヴァース。彼女には6年から前の記憶がなく、時たま見る夢に悩まされていた。

ある任務中、ヴァースは地球へと不時着してしまう。そしてスクラルもまた、彼女を追って地球へと訪れていた。ヴァースはスクラル達を倒すため、そして自らの記憶を取り戻すため、S.H.I.E.L.Dのニック・フューリーと協力することに。

失われた自らのルーツを知っていくヴァース。自分の本名がキャロル・ダンヴァースであること、6年前にアメリカ空軍のパイロットだったこと、かつての同僚・マリアのこと。そして最後にフライトを共にしたウェンディ・ローソン博士のこと…。

すべての答えは失われた記憶の中に。アベンジャーズの原点にして、最強のヒーローが誕生する。

彼女の名は、キャプテン・マーベル。

見どころ(ネタバレなし)

タイトルコールに現れたスタン・リー氏

「キャプテン・マーベル」のタイトルコールには、なんと生前のスタン・リー氏が登場。彼に感謝を述べる形で、タイトルコールは終わります。

これまでマーベル・コミックスの世界を作り上げるのみならず、MCUシリーズにカメオ出演もしてきたスタン・リー氏。彼の功績を思うと、作品の前から感動してしまう演出でした。

「私は何者?」記憶喪失の女性主人公

今作の主人公にして、MCUシリーズでも数少ない女性ヒーローであるキャプテン・マーベル=キャロル。

彼女は物語のスタート時点では6年前からの記憶しか持っておらず、言われるがまま戦士「ヴァース」としてスクラルと戦っています。

1990年代の地球に来たキャロルはスクラルを追う中で、自らの記憶の断片を頼りに真実へと近づいていきます。記憶の中に隠された真実に、度肝を抜かれること間違いなしです。

バラバラだけど息ピッタリ。最強のコンビ劇

今作はキャプテン・マーベルの活躍の物語でもあると同時に、ニック・フューリーの原点でもあります。

クールなのにケンカっ早いキャロルと、お茶らけているのに抜け目ないフューリー。二人は、故郷や性別を超えた名コンビになっていきます。とはいえ、ポケベルを取り合ってケンカしたり、二人して猫にメロメロになったりと、どこか抜けている感じもしますが…。

なんで猫?癒しキャラ登場!

キャプテン・マーベル

予告映像のラストに登場した猫「グース」。猫らしく気分屋でマイペースなグースは、シリアスな場面でも構わずにじゃれついてくる癒しキャラです。ストーリーそっちのけで見入ってしまうほど愛らしいので、猫好きの方は注意です(笑)

そんな彼?は、実は今作で重要な役割を担うことになります。カワイイだけじゃすまない、グースの活躍にも注目です。

まさに「最強」。無双のキャプテン・マーベル

キャロル=キャプテン・マーベルの魅力は、とんでもなく強いこと。腕からの光線・フォトンブラストや怪力など、彼女の持つパワー自体は非常にシンプルです。しかしシンプルゆえに、彼女自身のパワフルさが際立っています。

手枷をはめられたまま数十人をなぎ倒すのに始まって、フォトンブラストで壁を吹っ飛ばしたり、武器を持った相手を素手でボコボコにしたり。果ては宇宙空間を自在に飛び回り、戦闘機や艦隊を相手に大立ち回りを演じています。戦闘中のbgmもシリアスさを感じさせない、明るめな曲なのも注目。

もしかするとあのサノスにも勝てるかも…?と期待してしまうほどの活躍は必見です。

過去作とのつながり(ネタバレ注意!)

クリー人とスクラルの関係

物語中盤、フューリーとキャロルの前にスクラル人の司令官・タロスが現れ、自分たちの目的を語ります。その内容は、宇宙に散った同胞を探すこと。実はスクラル人は、クリー人に故郷を滅ぼされた難民でした。つまり、当初キャロルが属していたクリーこそが本当のヴィランであり、キャロルのパワーを利用していた存在だったということです。

最終的にキャロルたちはスクラル人と手を組み、クリーの戦士たちと戦うことになります。その中には、かつてMCUシリーズで登場したキャラもいるとか…?

キャプテン・マーベルのパワーの秘密

物語が進むにつれ、キャロルの記憶の中にいた女性ウェンディ・ローソン博士は、実はクリー人のスパイ「マー・ヴェル」であることが明らかになります。

そして宇宙空間にある彼女のラボには、なんと4次元キューブが!ローソン博士は空軍で開発していたライトスピードエンジンの核として、4次元キューブを利用していたのでした。

そして4次元キューブは、キャプテン・マーベルの力の源であることも明かされます。飛行機事故によりライトスピードエンジンの光を浴びたキャロルは、4次元キューブの力をその身に宿すこととなったのです。

またラストでは、4次元キューブは再びS.H.I.E.L.Dへと渡ります。そして次に4次元キューブが登場するのが「アベンジャーズ」の冒頭、ロキが奪いに来るシーンというわけですね。

おさらい:4次元キューブとは?

4次元キューブはインフィニティ・ストーンの一つで、テッセラクトまたはスペース・ストーンとも呼ばれています。もともとソーの故郷・アスガルドにあり「箱」の中に保管されていましたが、オーディンが地球に忘れてきてしまったようです…。

その後、1940年代の出来事である「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」でレッドスカルに奪われます。最後はキャプテン・アメリカとともに氷の中へと沈み、その後S.H.I.E.L.Dに回収されました。

しかしそれから50年後、4次元キューブを所持していたのはローソン博士。一体どうして、彼女のもとに4次元キューブがあったのでしょうか?劇中ではそのプロセスについて明言されていないので、情報が待たれるところです。

「アベンジャーズ」でロキに奪われたのち、「インフィニティ・ウォー」でサノスに奪われたため、現在はサノスが所持しています。

「アベンジャーズ」の由来

エピローグにて、戦いが終わったのちデスクワークに打ち込むフューリー。地球を離れたキャプテン・マーベルのような、スーパーパワーの持ち主を集めて地球を守る計画を立てている最中でした。

始めは「Protecter(守護者)」というチーム名を考えていたフューリー。しかし、キャロルのコールサイン(軍でのニックネーム)をヒントに、名前を変えました。

キャロルのコールサインは、「Avenger(正義の復讐者)」。これが、「アベンジャーズ」誕生の瞬間です。

フューリーのポケット・ベル

昔懐かしの通信機器、ポケット・ベル。今でいうスマホのような連絡機器です。

劇中ではフューリーがこれを持っていて、途中でキャロルに渡しています。そして終盤、戦いを終えたキャロルは、どこかメカメカしくなったポケベルをフューリーに返していました。

このポケベルこそ、「インフィニティ・ウォー」のラストでフューリーが持っていたものです。有事の際に来られるよう、あらかじめキャロルが渡していたものでした。

戦いは「エンドゲーム」へ。

エンドロールでは「インフィニティ・ウォー」ののち、残されたアベンジャーズたちがポケベルを解析しているシーンが流れます。

相手もわからないポケベルに最後の希望を託し、解析を進めるヒーローたち。無情にも通信は途切れますが、その直後…。

「フューリーはどこ?」

通信を受けたと思しきキャプテン・マーベルが、そこにいました。

感想

絶望のラストで幕を閉じた「インフィニティ・ウォー」「アントマン&ワスプ」と、続く最後の戦いとなる「エンドゲーム」。シリアスな雰囲気となっていたMCUシリーズですが、「キャプテン・マーベル」は打って変わって痛快な作品でした。

新ヒーローキャプテン・マーベルは強いだけでなく、見ている私たちにわかりやすい安心感を与えてくれる存在です。どんなに敵が強くても、「彼女なら大丈夫」「絶対に勝てる」と思えてしまいます。

そしてアベンジャーズ・フェーズ4のラストを飾る作品「アベンジャーズ・エンドゲーム」にも、キャプテン・マーベルが参戦します。

宇宙の生命の50%が、サノスによって消し飛んだ世界。残されたヒーローたちの活躍に期待しながら、公開を待つばかりです!

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