フルーツバスケット(3話)｜無料視聴できる動画配信サービス一覧

文化祭の時期が近づいてきました。透のクラスでは「おにぎり亭」をやることになり、おにぎりの具についての話題に。

しっかりとした意見でクラスをまとめ、みんなからの信頼の厚い由希。お馬鹿な意見でみんなの注目を浴びる、愛されキャラの夾。透は二人の間に妙な緊張感を感じ取ります。

校舎の屋上で透は夾と二人きりに。そこで夾は、由希に敵意を持つ理由について話し始めます。

夾にとって由希は、頭が良く、要領がよく、人当たりが良い、何でも持っている人間。武術を始めたのも夾が先でしたが、すぐに由希に抜かれてしまったのでした。

放課後、由希は図書館にて、ある女の子に愛の告白をされていました。由希があっさりとその告白を断ると、「由希くんは他人を拒絶している」と言われてしまいます。

同じころ、夾は透と透の友達たちと一緒に大貧民で遊んでいました。その話を聞いた由希は、夾にケンカを振られた際、思いっ切り夾を蹴り飛ばしてしまいます。

バイトの帰り、透はお迎えに来ていた由希に出会います。帰り道、由希は自分の身の上話を始めるのでした。

草摩家での、檻のように監視された生活に嫌気が差した由希は、共学の高校を受けて家出をします。

しかし、普通の人とうまく付き合えない由希は、他人に踏み込んでいけないことを悩んでいました。そして、それを意図も簡単にできてしまう夾を、羨ましく思っていたのでした。

それでも、「由希は優しい人だ」と由希を励まそうとする透。しかし、由希はその優しさも、自分を守るための偽善かもしれないと皮肉るのでした。

直後、突発的台風により天気が急変。由希は、急いで「秘密基地」である家庭菜園を目指し、透もそれを追いかけます。

そこで、透は由希に、母である今日子の言葉を送ります。その言葉とは「人は優しさを持って生まれてこない」「優しさは自分の心の中で育てていくもの」というもの。

そして、透は一人、今日子の「信じてあげられる子になってほしい」との願いを思い出して、由希の優しさを信じようと心に思うのでした。

翌朝、文化祭用におにぎりを作っていた透。夾の背中を見ながら、ふとあることを思いつきます。

由希と夾は、それぞれ良いところがたくさんあるのに、自分の良いところにまったく気づかず、お互いを妬ましく思うばかり 。これは、もしかすると、人の良いところはおにぎりの梅干しのように、背中にくっついているからなのでは、と。

他人の梅干しは、背中を見ればいつも目に入るので、羨ましく思ってしまいがちです。しかし、自分の梅干しは自分では見ることができないため、梅干しを持っていても気づかないのです。

夾にそう告げると、夾は透の背中にも梅干しがついていると、照れながら言います。透は、由希と夾が自分の梅干しに気づく日が来れば、と一人願うのでした。