癒されたい男

癒されたい男とは、漫画ゴラクで連載されていた月島冬二先生の作品です。

物語の主人公は課長の肩書きを持つ中年サラリーマンですが、世の女性に対して脳内妄想=極上の“癒し”を求めるちょっと風変わりな人物。男性にとってはあるあるネタが見付かるでしょうし、女性が読んでも思わずクスリと笑えてしまうかもしれません。

この記事では、

  • 癒されたい男のあらすじ
  • 癒されたい男の面白さ
  • 癒されたい男の見所

を分かりやすく解説します!

現在、Paravi(パラビ)で全話放送中ですので、一気に最終話まで視聴し方はこちらをどうぞ!

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「癒されたい男」はどんな人におすすめ?

男性読者の方は、日々の仕事で疲れたときにふと、女性の何気ない仕草に目を奪われた経験はありませんか?

  • クレーム対応をした後に何も言わずお茶を出してくれたOL。
  • いつも行くコンビニでにっこり微笑んでくれた女性店員。
  • 買い物袋をぶら下げて道を歩く主婦。
  • 友達と楽しそうに話しながら歩く女子高生。
  • 無愛想ながらも真面目なスーパーのパートさん……などなど。

 

世界の人口の約半分は女性が占めているのですから、そんな大勢の女性たちに“癒し”を求めてしまう男性がいるのも致し方ないのです。

つまり『癒されたい男』とは、世の女性に脳内で癒しを求めてしまう、そんな疲れた男の脳内で生まれた妄想と現実の物語と言えます。

ですので、読みながら主人公の妄想に思わず頷いたり、そんな考え方もあるのかと笑ってみたい人におすすめしたい作品です。

もちろん女性もクスクス笑いながら楽しんでもいいし、主人公の妄想を知って「あっ!そうなんだ?」と気付かせてもくれるでしょう。

「癒されたい男」のあらすじと内容紹介

過酷な通勤ラッシュ、部下のミス、お客のクレーム、残業などなど。主人公は毎日の仕事に疲れ果てた中年サラリーマン。

そんな彼は、街で出会うさまざまな女性たちに“癒し”を求めてしまうのです。

女性たちのちょっとした仕草が、彼の脳内ではさまざまな“プレイ”に大変身

見ず知らずの女性に見た目のイメージから(脳内で)名前を付け、年齢を推測し、下着の色や柄まで勝手に妄想

それどころか趣味、性格、あれやこれやと妄想し、そのたび脳内では“癒しポイント”が加算されます。

「ムラムラ」よりは心もち「ドキドキ」な感じで“妄想”する、中年男の“癒し”を求めるマニアック&フェチ漫画

「癒されたい男」のメインキャラクター

妄想する男・主人公(40歳オーバー)

主人公はやや疲れた中年男性ですが、作中では主人公の名前は登場しません。また主人公の容姿はそんなに悪くはないものの、その脳内では“癒し”を求めるため日々どうしようもない妄想が展開されています

ひとりカラオケで岡村靖幸の「チャームポイント」を熱唱することでストレスを発散し、汗かきピーポーゆえに電車の弱冷房車や激辛ラーメンは苦手のようです。

会社での肩書きは営業部の課長。本人いわく部下とはフレンドリーに接しており、営業先から上司である自分が直帰することで、部下たちがの気持ちも清々しくなるなど気を遣う一面も。

直属の部下には彼を翻弄する女性社員・壇ノ浦リサや、部下の中でも飛び抜けて優秀かつ趣味が合う男性社員もいるようです。

妄想はそれなりにオゲレツな時もありますが、現実での彼は女子高生の自転車を直してあげるなど誠実。痴漢冤罪を恐れていたり、盗撮や変質者に間違われないよう気を配ったり、会社でも社内同僚との適正距離に配慮するなど意外と常識人

中一の頃に図書館で出会った少女の後姿(うなじやうぶ毛)との出会いにより、己の中で眠っていたフェチが孵化した過去を持ちます。手入れがされた女性の脇の下が好きであり、アニメ声を持つ女性のギャップにも弱いそうです。

壇ノ浦リサ(23歳)

作中もっとも登場する入社1年の女性社員であり、主人公直属の困った部下。

入社当初はその美しいルックスから可愛すぎる新入社員として男性社員たちにもてはやされますが、今では「とにかく恐ろしい壇ノ浦」と忌み嫌われ、仕事以外で話しかける男性社員は一人もいない人物。それゆえ主人公にとっても「一番厄介で接し難い部下」とさえ思われているようです。

さらにその毒舌さやマイペースっぷりから、「部下にしたくない女性社員」1位、「彼女にしたくない女性社員」1位、「敵にしたくない女性社員」1位と、社内したくない女三冠王に輝いてしまいます。

黒髪ボブカットで、大きな瞳でありながら目つきは鋭く無表情。麺屋 閻魔の激辛ラーメン“阿鼻地獄”を愛し、豪快にラーメンをすする姿は彼女に対し苦手意識を持つ主人公さえ好感を持つほど。

上司である主人公の言うことをまるで聞かず、いく度となく辛辣な言葉も投げ付けます。

その反面、異常にフレンドリーな態度を取ったり、強引ながらもお気に入りのラーメン屋へ“手を握って”連れて行ったりと、思わせぶりな態度で主人公を翻弄。結果的に最も彼を癒してくれる存在です。

藤田ニセル(推定17歳)

その見た目と言動から、主人公が脳内で勝手に藤田ニセル(仮名)と名付けられた女子高生。

ウェーブした髪をツインテールにし、制服のスカートはかなり短めな今どきのJK。友人のチャイと街の階段を登っていた時、自分たちをチラ見する主人公を「盗撮」と大声で貶める(あながち間違いではない)早とりちも。

手を汚しながら自転車を直してくれた主人公に対し、お礼を言いながらティッシュを渡すなどやさしい面も持ち合わせています。

チャイとともにブラスバンド部に入っており、クラリネットの腕前はなかなかのもの。主人公に子供っぽい下着を見られたことを気にしており、アダルティーなものに替えました。

意外戸ミセ子(推定17歳)

藤田ニセル(脳内仮名)の友人で、ニセルからは“チャイ”と呼ばれています。眼鏡をかけた黒髪の女子高生で、主人公の脳内では意外戸ミセ子(脳内仮名)

ニセルから“盗撮魔”呼ばわりされた時に庇うなどをしたため、主人公から「きっと彼女は…いい女になる」脳内で言わしめました。

その言動や見た目から“しっかり者”に見えますが、ニセルのスカートをめくって驚かせたり(※下にはスパッツ着用)、主人公を「おじさま」と呼ぶなど、ちょっとした場面でドキドキさせる存在でもあります。

ニコルとともにブラスバンド部に入っており、彼女はフルートを担当。主人公に対して最も礼儀正しい少女です。

「癒されたい男」は何故評価が高い?面白い理由は?

この作品の面白いところは、主人公が見ず知らずの女性に抱く数々のしょうもない妄想であることは間違いないでしょう。

お気に入りのコンビニには主人公のお眼鏡にかなう高クォリティーな女性店員が多いため、そんな彼女らを雇ってくれた店長へと心からブラボーを送ります。

また今どきのギャルっぽい女子店員を敬遠しながらも、手を握ってつり銭を渡す彼女の過剰なサービスを体験することで、遠い日のフォークダンスを思い出しながら完全に癒されてしまうのです。

一言でいえば「しょうもない中年男性の妄想」ですが、そこには彼独自の女性に対する敬意さえ感じ取れる時があります。

ほかにも酔っ払った女の子に絡まれても許してしまったり、自分への“癒しポイント”が高い女性のために無理をしたり失敗をするなど、おバカ過ぎますがどこか憎めない人物でもあるのです。

「癒されたい男」1話から最終話までの全話あらすじとネタバレ解説

1話あらすじとネタバレ解説

妄想設定キレっキレ!

主人公・秋山の妄想がキレっキレな初回でした。
特にコンビニの癒しツートップであるムニ子とムレ子、秋山の脳内ではこの2人の私生活までが(勝手な妄想で)暴かれてしまいます。
色白プニ子の場合
秋山の妄想の中では、色白のプニ子は声優のたまごセーラー服ナース姿で演技の練習をするプニ子の姿を、次から次へと過剰妄想!
遂には妄想の世界のプニ子へ「プニ子ばんざい!きっときっとプニ子の夢が叶いますように」と妄想のプニ子設定勝手にエールを送ります。
人妻ムレ子の場合
またムレ子の場合は、秋山の脳内設定では結婚5年目でまだ子供がおらず、パートで家計をささえている(らしい)のです。
また(妄想の)得意料理はアクアパッツァですが、高い材料ではなくスーパーで買い集めて作る(らしい)とのこと。夫の帰りは遅く、ひとりで食べながら「デリシャス!」と感嘆するムレ子。
平然と死語(デリシャス)を操れるのはデビ夫人かムレ子しかおらず、それが昭和団地妻であるムレ子たるゆえんなのだそうです。
ムレムレブラボー!昭和のムレムレに幸あれ!
ちなみに!秋山の脳内設定でのムレ子は34才現在は平成31年。ムレ子はちゃんと「昭和生まれの女性」なんですよね?

あの登場人物たちは?

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男にとっては、スパッツも見せパンもご馳走なのだ」など数々の名言も生み出す『癒されたい男』。さまざまな女性に“癒し”を求めた短編19作を収めた全1巻が発売中!。

4月10日からはテレビ東京「ドラマナビ」枠にて、鈴木浩介さんを主演に実写ドラマも放映されます。

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