〜以下、本書より抜粋〜
いうまでもなく、日本は素晴らしい国です。
きれいな街に、良心的な人々。
料理は美味しく、景色はきれいです。
平均寿命も世界一を争うレベルにまでなりました。
治安もよく、平和で、どちらかというと穏やかな日々を送る人が多いです。
もし昔の人が今の日本を見たら、天国か理想郷のように思うかもしれません。
しかし、この素晴らしさの裏には、1000兆円を超える政府の借金があります。
普段はぜんぜん意識していませんが、間違いなく存在します。
借金すれば、誰だったよい生活ができます。
お金のない人でも、うまく借金できれば、その時は豪遊できます。
日本のすばらしい生活は、この借金によって維持されています。
もちろん、いまのすばらしさを作ったのは借金だけではありません。
偉大な先人の努力や、私たちひとりひとりの日々の奮闘も、今のすばらしい日本を作っています。
ただ、すさまじい額の借金が、いまのすばらしい日本を作ってきた原動力の一つでもあることも、また事実なのです。
では、私たちはこれからもずっと、借金を意識せずに暮らしてけるのでしょうか。
いまのおだやかな日常は、このままずっと続くのでしょうか。
続くと思う人も、続かないと思う人も、その根拠を十分に説明できるでしょうか。
仮に現状が続かなかった場合、どんなことが起きるのでしょうか。
そのとき、私たちひとりひとりは、どう行動すれば時代の荒波をのりこえていけるでしょうか。
本書では、これらの疑問居着いて、有用な情報を伝えていきます。